ケニー・ロギンスがロギンス&メッシーナを解散させ、ソロして活動を始めた頃の曲で、日本では「二人の誓い」という原題とはぜんぜん違うタイトルが付けられていた。
誰しも様々な思い出の曲というものがあると思うが、これは私にとってある種の思い出の曲だ。
大ヒットした曲やリバイバルヒットした曲などは最初にヒットした時代以降も度々オンエアされたりするが、この曲のようにリリースされた時だけオンエアされ、それきり後年も中々オンエアされない曲というのは、その曲を耳にした時の思いや風景がそのままタイムカプセルのように記憶の奥底に封印されていたりするものだ。
この曲とととも封印されていた当時の思いや風景というのは、白色蛍光灯スタンドの下、一生懸命受験勉強に取り組みながら夜中にこの曲を聞いていた、という他愛もないものだが、その時目にしていた、窓の外、網戸の外に広がる夜景は遠くの国道から聞こえてくるカワサキFX400の重々しい集合管の排気音、そしてその当時自分が抱いていた卒業後の将来への期待感を鮮明に思い出してしばしのノスタルジーに浸っていた。
Kenny Loggins and Stevie Nicks - Whenever I call You Friend