日本の配給会社が付ける映画の邦題にはクソみたいなのが多いのだが

タイトルとおりのお話。最近だとマーベルの「マイティ・ソー」シリーズの最新作「THOR RAGNAROK」が「ソー ラグナロク」ではなくて「マイティ・ソー バトルロイヤル」などというクソみたいなセンスのかけらもない邦題を付けるのが芸風だと思っていたのだが最近観た映画で原題よりいい邦題が付いている映画を見つけた。

ボーダーライン』 である。

この映画、監督は今話題になっている映画「ブレードランナー 2049」の監督さんであるドゥニ・ヴィルヌーヴの作品なのだが、映画の原題は「Sicario」になっているのだ。

この原題の意味するところはスペイン語で『殺し屋』を意味していて、『ボーダーライン』を観ていると「この原題ってネタバレじゃん、とわかってくるのだが、邦題の意味するところの「ボーダーライン」の方がタイトルとしてはいいと思った。詳細はこの『ボーダーライン』を観ていただくほかないが、最後まで観終わったところで邦題の持つ意味がとても深いじゃん!と感じた。

この映画が問いかけてくる善と悪、合法と不法、正しいこと悪いことのボーダーラインはどこにあるのか。エンディングでのセンターラインのないサッカー場がまさに示しているように思えた時、この原題:Sicario」に対して付けたこの邦題のセンスはとても良いと思った。むしろ原題より良いくらいだ。

この邦題を付けた日本の配給会社の担当者には拍手を贈りたい。

ボーダーライン予告編

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余談だが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品は傑作が多いので今度公開される映画「ブレードランナー 2049」も多分面白いに違いない。是非観に行こう。