「アクトレス~女たちの舞台~」を観た。

なにげにケーブルTVで放送してたのを観て、最後まで観てしまい、再度録画予約して再度頭から見直した。

あらすじは「華やかな世界に生きる女優の光と影を描いた人間ドラマ」といったものだが、この映画を最後まで観続けたのは主題がいいからではなく、主演のジュリエット・ビノシュアメリカ人女優として初のセザール賞を取ったクリステン・スチュワートの掛け合いのような会話のシーンのせいだ。映画の大部分が彼女達の二人舞台のようで、観ているうちに引き込まれていった。劇中で主人公が出演する映画のセリフの読み合わせを二人でやっているのだが、その内容がだんだん二人の現実の関係を示しているのではないだろうか、と思えてくるところがすごかった。まるで舞台劇を見せられているようだった。セリフのテンポも良いし、クリステン・スチュワートの中性的なキャラもまた良かった。クリステン・スチュワートは昔は顔立ちのきれいなお嬢さん、といった感じなだけの女優さんだと思っていたのだが映画「ランナウェイズ」のジョーン・ジェット役が見事にハマっていて良かった。この人はこういうキャラ立ちの強いキャラが向いているのだろう、と思っていたがこの映画の中での存在感の有り様を観て、見方を改めた。私生活では色々とあるようだがこの人の場合仕事にいい方向に回っているような気がする。

今後もっと伸びてゆくだろう、要注目の役者である。

この映画の予告編としては、日本国内向けよりこちらのほうがいいと思う。

Clouds of Sils Maria - Official Trailer I HD I Sundance Selects

 

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