立ちごけとバイクの重心位置の話

新しいVTRに乗り換えてから立ちごけしなくなってた嫁さんだったがこないだまた立ちごけした。小道から右折で私に続いて入ろうとした時に車が来ていたので慌てて前ブレーキをかけてそのままコケる、というパターン。

通常の乗車時のフォームとか体重移動の感じとか後ろから見ていると女性ライダーとしてはとてもうまいレベルなのに、なぜか超低速乗車時によくコケる。前に早く脚をつこうとして急なブレーキ操作をしててコケる、というパターンがあって、停車時はできるだけソフトなブレーキングで止まって脚を慌ててつこうとするな、と注意したことがあったのだがどうもそれだけではないみたいだ。

などと思ってた矢先、緩斜面で嫁さんのVTRを押し歩きで私が取り回す機会があって、ハンドルを持って引き起こした時のVTRの取り回し感の重さにびっくりした。引き起こした時の重さ感は有り体に言うと、NC750なんかより重たいぐらいだ。

これはVTRが高重心なせいだと思うが、逆に一旦走り出すと運動性はとてもいいのだ。しかし勢いよく引き起こした時の重量感はかなりのものだ。おまけにフロントフォークのバネは柔すぎるし、ダンパーは減衰効いてなさすぎだし、ちょっと前ブレーキかけてリリースしてみると大げさに沈んでバウンドする。これで脚付きギリギリならちょっと操作ミスしたらこけるわなー、と納得した。

案外、CBR250RRのような、パラツインでVTRより重心が低そうで、フロントのバネやダンパーもちゃんとしたのがついてる車種の方が前述のようなケースでの立ちごけは少ないのではなかろうか? さらにいうとシート幅が狭めてあるのでネイキッド系バイクと同じシート高でも実質脚付きいいし。

それにしても、あのフォークのバネとダンパーのフニャフニャ感はないわー。