シャラポア

シャラポアがダベンポートと東レパンパシフィックの決勝を戦っている。かつて私もテニスをやっていたのだが、その頃の私にとってのアイドルは髪の長いアガシであり、ナイキのバンダナになったアガシであり、そして剃髪したアガシであり、そしてマイスターは「犬」ことサンプラスであった。この2人の試合はそれこそ息の詰まるような試合でそれはそれはとても面白いものであった。

 かつてナブラチロアがいた頃のような繊細なテニスプレイヤーがいなくなって以来見ていなかった女子テニスだが、ドーピングまがいの筋肉をしたウィリアムズ姉妹やパワーだけがとりえのダベンポートみたいなのにシャラポアみたいに線の細いベースラインプレイヤーが勝つこと自体が凄いなあ、と思う。

 私はランス・アームストロングという選手は好きなのだが(なんといっても上りが強い、ダンシングのきれいな選手は美しいのだ)プレイに繊細さのかけらも無いウィリアムズ姉妹はいかに勝利を重ねようと見る気もしない。これってひょっとしたら輪界に頑強にはびこるアンチ・ランスと同じようなものなのかしら?だとしたら理解できるなあ。