British GP 1977 ~ルノーRS01~

[車]RENAULT RS01(1977)

この年のイギリスGPはエポックメイキングなGPであった。

将来のスターとなる、ジル・ビルニューブ-ゼッケン40番のマクラーレンM23-、パトリック・タンベイ-ゼッケン23番のエンサインN177の二人が参戦した事に加え、初のターボ車となるルノーRS01が参戦したのがこのGPからである。

当初はギャレット・リサーチ社の大口径シングルターボで冷却が足らず、サイドポンツーン内のインタークーラーに氷をザクザクと詰め込んで予選では何とかタイムを出していたが本戦では1977年、1978年シーズンとリタイヤの連続で主だった成績と言えばワトキンス・グレンの4位入賞と1979年のキャラミでのポール・ポジション獲得ぐらい、といった有様だった。

そんなルノーF1の活躍状況だったが、1979年のRS10がモナコGP前後より前述のギャレット・リサーチ社からKKK社のツインターボに変えてからとたんに安定して速くなり、直後のディジョンでのフランスGPで初勝利を得たのであった。

紹介している動画ではスタート前のRS01、ジル・ビルニューブパトリック・タンベイの姿を見ることが出来る。今のGPと違い、パワースライド使いまくりのドライブスタイルや、縁石の乗り上げた時のサスペンションの柔らかさやシャーシのロードクリアランス高などが印象的である。

このRS01だが当時のAUTOSPORTS誌に連載されていたJ・スチュワートのF-1のチョイ乗りインプレレポ(今だとあり得ない企画である!!)では「エンジンのレスポンスはともかくシャーシに関してはデキが良い」とコメントされていたことを記憶している。

Formula One British GP 1977

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