チームオーダーとレーサーの心理

第2戦のマレーシア・グランプリを遅ればせながら観た。セバスチャン・フェテルのチームオーダー無視が案の定論議を引き起こしているようだ。

レースに片がついた時にチームが出す「スロー」のチームオーダー昔からよく問題になる。

「スロー」のチームオーダーに逆らったケースで有名なのが1982年「サンマリノGP」でのフェラーリの例だろう。

1-2フィニッシュが確定的になったフェラーリのマルコ・ピッチニーニはフィニッシュまでの燃料残量の懸念から「スロー」のチームオーダーを出した。

それに逆らう形でD・ピローニはG・ビルニューブにバトルを仕掛け、最終ラップでだまし討ちのように追い抜いて勝利をもぎ取った。フェラーリでの移籍後初勝利を喜ぶピローニはあくまでも純粋にバトルをしていた、と主張してたが、ビルニューブの言い分、そして残されたラップチャートは見事にピローニの欺瞞を証明していた。

今シーズン、レッドブルは揉めるだろうけど、1982年の悲劇は繰り返してほしくないものだ。



誰もセバスチャン・ベッテルを止められない、彼のチームでさえも

http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/51883383.htmlより転載。

残り10周以上あったことを考えると、どうしてベッテルに順位を戻すよう命じなかったのかという質問に、ホーナーは次のように答えた。

「正直なところ、彼に減速して順位を戻すように言ったとして、彼が順位を戻すと思うかい?」

質問者は、やってみたのかと切り返した。

ホーナーは「意味がない」と答えた。

「彼は、あの行動で自分の意図を明確にした。彼はコミュニケーションがどういうものかわかっていた。彼は無視することを選んだのだ」