空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか

空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (文春文庫)

前に紹介したInto the Wild（荒野へ）の作者、ジョン・クラカワーがエベレスト登頂のパーティに参加し体験した遭難事故について書いたドキュメンタリー。クラカワー自身の懺悔といい訳がごちゃまぜになっていて、良い意味で現場にいた当事者としてのリアリティがあるので「荒野へ」よりいい作品かもしれない。金と暇に任せて経験の薄い者がエベレスト登ってしまう商業登山の問題点が浮き彫りになっている。

この登山パーティと同じ時期にIMAXの撮影隊がエベレストに上っており、遭難したロブ・ホール隊とフィッシャー隊の救助支援にあたっている。この時のエベレスト登山の時の様子はImax / Everest というタイトルで公開されているが、日本未公開のようだ。

紹介している動画ではロブ・ホール隊の遭難者であるB・ウェザーズの救助にあたったヘリコプターのパイロットの回想・インタビューシーンがある。空気の薄い、限界高度を超えたところでのレスキューだったため困難を極めたらしい。

Imax / Everest [DVD] [Import]

これまた全編 Youtubeにアップされているので、興味のある方はどうぞ。

晴天時のエベレストは圧倒されそうな景観の美しさだ。