3.5リッターNAエンジン時代の初年度の1989年のレースで最も面白かったレース。
予選で12位と下位グリッドに沈んでいたマンセルだったが決勝ではまるで違うマシンであるかように速かった。
ズバズバ抜いてあれよあれよという内に五位まで浮上しベルガーを抜き、プロストを抜きトップを走るパトレーゼ、セナの背後に。パトレーゼを抜いてセナとのマッチレースの様相を呈してきたところでちょうど周回遅れのオニキスのヨハンソンにセナが詰まった瞬間と見逃さず一気にオーバーテイク、勝利へとひた走った。
セナは非常にブロックがうまい。オーバーテイクできないぐらいのブロッキングをしながら走るセナの後ろで左右に車を振りながらべったり張り付くマンセルの姿はかの有名な1992年のモナコGPの時とかぶって見える。
Nigel Mansell's Greatest Drives - Hungary 1989