がに股ペダリングの原因は

昨今の自転車ブームで自転車で休日乗る人が増えてきたが、ここ数年目にすることが多くなってきたのがソロで走ってるおじさんサイクリストだ。このおじさんサイクリスト中で初心者だと思われる人達にわりと多いのがガニ股でペダリングしている人達だ。最初に目にした時は「なんであんなに回しづらい漕ぎ方をするんだろう?」と思っていたが、通いの鍼灸院で聴いた話で謎が氷解した。

ハードに乗っていた時期がありそのせいで腰の調子が悪く春先の暖かくなりだす時期にちょっと追い込むと腰がパンクすることがままあった。そういう時には通いのスポーツ鍼灸院へ行って治療してもらう。そこでこういう話になった。

鍼灸院の先生によると、私は足首がとても柔らかいらしい。そのせいで「自転車乗ってても膝を痛めたことはほとんどないでしょう?」と言われた。足首が柔らかいとその上にある膝を故障することは少ないらしい。確かにそのとおりで、もう20年近く自転車には乗っているが膝周りが故障したことは無い。そのかわりに、股関節周辺の筋肉は硬いらしく、そのせいで腰回りの筋肉を酷使するので「腰痛が発生する」とのことだ。股関節そのものが硬い、という人はいない。実際には股関節周辺の筋肉が柔軟性を失いその結果として脚の可動範囲が狭まってしまうらしい。「お尻の筋肉は特に重要でここの筋肉が硬直すると膝が前に上がらなくなるんだよ」という話を聴いた瞬間に、前述の「がに股ペダリング」のサイクリストの姿が目に浮かび、謎がとけた。


そうなのだ、あの「がに股ペダリング」はわざとがに股で回しづらいペダリングしているのではなく、膝がそれ以上上がらないから「外へ」脚を逃しているんだと。


私は、週末にオートバイや自転車に乗り、平日も朝起きて週二回は固定ローラーを回しているが、股関節周辺の筋肉のストレッチを毎日朝晩、日に二回欠かさず行っている。たまに泊まりのツーリングにオートバイで行ったりしてそのストレッチをやらずに帰ってきた晩などもう前屈度合いが減ってたりしていてびっくりしたことがある。

自転車でもオートバイでも、そして運動だけでなく普通の生活面においてもそうだが、腰回りの体幹の筋肉を痛めると色々と大変になるので心当たりのある方は股関節周辺の筋肉のストレッチを習慣づけるとよいと思う。