マイケル・マン監督の硬派なガン・アクションムービー。
今日強風の中帰って来た時にちょうどCATVで放送していて最後まで見入ってしまった。
各役者の射撃フォームなどもよく訓練されていることが分かるし、射撃に入る前にスライドを少しずらして薬室に実包が装填されてるのを確認したりするシーンなどが随所に出てきたりしてガンに関する演出が細かくてかつ正確なのがうれしい。
銃撃シーンにガリルARとかFN FNCとか凝ったライフルが出てくるあたりもガン・マニア(実銃)にはうれしいところ。
ジョン・ウーのとにかく景気よく発砲すればいいんでしょ風のつまらない発砲シーンがインフレ気味のガン・アクション作品がヒットして以降、ガン・アクション映画では、二丁拳銃撃ちとか役者の顔がよく見えるように横にピストルを構えて撃ってみせるとかいったような安物のうんざりする演出をする映画が増えてうんざりしていたところだったので久しぶりにこういう正当派ガン・アクション映画を見るとすっきりする。
この辺は「マイアミ・バイス」のあるエピソードで殺し屋役で出演したIPSCのトップシューターだったジム・ズビアナの目にもとまらぬ射撃シーンを見せたりしているので射撃シーンのこだわり方はマイケル・マンならではというところか?
このマイケル・マン監督作品はガン以外にも細部にこだわることが多く、たとえば「ザ・キープ」というオカルト作品では映画に出てくるドイツ軍の装備と年代公証に凄く正確だったりしている。
下で紹介している動画は映画「ヒート」のクライマックスでの銃撃シーン。発砲音がエコーしているあたりを聴くと、実銃の音をひろってるかもしれない。
改めて観るとこの映画に出演しているキャスティングは凄く豪華だ。今同じキャスティングだと役者の出演料だけを考えても実現できそうにないのではないだろうか?
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HEAT(1995)