映画「ブレードランナー」や「トータルリコール」、「マイノリティ・レポート」の原作者として有名なフィリップ・K・ディックの作品で最も好きな本。
予知能力者狩りをおこなうべく、ジョー・チップら反予知能力者が月面に結集した。だが反予知能力者側の爆弾でメンバーの半数が失われる。これを契機に恐るべき時間退行現象がもたらされた。あらゆるものが退行していくなかでそのを矯正する特効薬は唯一ユービックのみ。このユービックをめぐる決死の戦いを描くサスペンスSF。
「マイノリティ・レポート」でも出てきた予知能力者「プレコグ」とその能力を無力化させる「アンチ・プレコグ(不活性者)の戦いの中で起こった奇妙な現象の前に奮闘する登場人物達の行方は?
フィリップ・K・ディック得意の現実崩壊感のプロットはこの作品が一番シャープ。
フィリップ・K・ディックの中では一番オススメだと思います。
- 作者: フィリップ・K・ディック,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1978/10/01
- メディア: 文庫
- 購入: 14人 クリック: 175回
- この商品を含むブログ (108件) を見る