アロウズ FA1

  1. *1206273829*[車]アロウズ FA1

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1978年、シャドウから分離独立したジャッキー・オリバー率いるアロウズという新興チームが誕生した。デザイナーはトニー・サウスゲート。後に一連のCカーのデザインで有名となる人である。シーズン開幕直前に分離独立した関係上新たにデザインを起こす時間が無かったのだろう、1978年のシャドウのDN9とフロント・ラジエターの搭載方法だけ変えたデザインでアロウズ FA1として発表され参戦している。

案の定、盗作として訴訟を起こされ、敗訴後すぐに別の新シャージA1をリリースしているところを見るとFA1で参戦していたのはA1を完成させるまでの時間稼ぎだったように思える。

トニー・サウスゲートは前年速かったロータス78の速さの秘密を知っていたと思われるのだが、そのサイドウイングのデザインはグランドエフェクト効果を引き出すべくデザインされたロータス78/79とはかけ離れた、凸型のメインウイングにオイルクーラーを内蔵した』型のリップウイングを組み合わせた妙なデザインであった。

その妙なサイドウイングのデザインの効果か、このFA1はストレートで結構早かった記憶がある。そのおかげで1978年のスウェーデンGPではニキ・ラウダの「ファン・カー」に続いて二位に入った。

動画は1878年のスペインGPだが、冒頭のシーンでオリジナルデザインとされるシャドウDN9、アロウズ FA1の正面からのスロー走行シーンが収録されておりその近似ぶりがよくわかると思う。

Spain GP(1978)

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