The Day of the Jackal(1973) - いいたい砲台

フレデリック・フォーサイスの傑作サスペンスを映画化した作品。ちょうど今しがたケーブルＴＶで放送していて見入ってしまった。

小説は読み始めると一気に読了してすまうほどおもしろくまた映画の方もほぼ小説のイメージにそって忠実に作られているせいかおもしろい。余計な演出がなく時間の流れが一定のまま一気にクライマックスへ突入し何の感慨もなく淡々と終わるのがまたよい。

この話ももう一つの主人公と言えるカスタムメイドの狙撃銃だが小説版よりこの映画版の方がよいと思う。アルデンヌの森での試射シーン、縄を木に巻いてわっかで銃身を固定させるシーンなど映画オリジナルの演出など含めても銃に関する考察は映画版の方が深い。

この映画には６０年代のドゴールが君臨していた頃のヨーロッパの雰囲気が凝縮されており、今と違ったある種のおおらかさにあふれた世相を見ることができる。私が個人的に好きなシムカも画面を走り回っており、見ているだけでもおもしろい。

Trailer The Day of the Jackal