遅まきながら、上映終了直前になってようやくマッドマックス 怒りのデス・ロードを観に行ってきた。
マッドマックスの一作目、二作目ともに映画館で観て、三作目はビデオ鑑賞だった。
黒澤映画のような原石を削りだしたような荒々しい魅力にあふれていた一作目、二作目の大ファンだった私にとって、予告編を見ると三作目のリメイクのようにしか見えなかったこの最新作が面白いとは到底思えなかったのだが、あまりに評判が良いため観に行ってみることにしたのだ。
結果的に言うと、すごく面白い映画だった。
オリジナルの世界観を壊すこと無く、現代風の演出を取り込んで中だるみのない一気にエンディングまで突っ走る、リメイク、リブートとはかくあるべきというお手本のような作品だった。
ロボコップやトータル・リコールのリメイクで見られたような、「前作をベースとしているけどこれ全然別の映画だよね」という感じをまったく受けずすんなりと映画の世界に入れたのは、やはり同じ監督だったからか。
ジョージ・ミラー恐るべし。
新作のこのリブート版は4部作とのことだが、この「 怒りのデス・ロード」旧作の二作目にあたる位置づけだろう。
新作のタイトルはすでに決まっているらしい。マックスの脳裏にめくるめく過去のシーンが一作目に相当するとしたら、次回作「Mad Max: The Wasteland(原題)」と「Mad Max: Furiosa(原題)」はどこに位置づけられることになるのだろう。楽しみだ。
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』予告編