この動画は1976年のモナコGPの時に撮影されたもので、リアル映像はちょうどその頃に公開されていたF-1のドキュメンタリ映画の中で観た記憶がある。
ドライバーはパトリック・デパイユ。カウルととっぱらって脚立のような支柱をおったててその上から俯瞰するような形で撮影していたという記憶がある。
動画を観てもわかるとおり、4輪がステアしている、というのは一種独特のものがあり、とても奇異に感じる。申し訳程度に付いているように見えるスタビライザーが興味深い。
時折、前輪の方向とは違う方向に車が進んでいるのも見て取れるとおり、アンダーステア気味のステア特性かと思われるがあまり飛ばしてないからだどうか?
この当時のアルミの板を折りたたんで作っていたシャーシをバスタブ・モノコックと総称していたが、このカウル無しの状態でデパイユが操縦しているのを見るとまさに浅めのバスタブ、といった外観であることがよくわかる。
この状態ではカウルなどクラッシュ耐性など無きに等しく、あらかたドライバーを覆うように作られた現代のカーボンシャーシと比べるとクラッシュ時のリスク差については言うまでもないだろう。
タミヤ 1/20 グランプリコレクションシリーズ No.53 タイレル P34 1977 モナコGP プラモデル 20053
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Patrick Depailler at Monte Carlo in Tyrrell P34