お盆にあった不思議なこと

嫁さんのお父さんの三回忌で帰省していた。

 玄関の土間のそば、パソコンが置いてある部屋で私はいた。

 パソコンでネットサーフィンをしている最中玄関をガラガラと開けてすぐピシャと閉める音がした。

 夏休み期間ということで大森は観光客が多いため、家の前も人通りが多い。

 玄関の土間には大阪から持って帰った自転車を置いてあったのでいたずらや盗難かも知れないと思いすぐに玄関先へ行き自転車をチェックした後玄関から飛び出てあたりを見渡したのだが人通りは無かった。

 おかしいなあ、観光客が間違って入ろうとしたのかな、と思いつつまたもやネットサーフィンにいそしんでいるとまたもや玄関のガラス戸に何かがぶつかる音。スーパーの買い物袋を持った人が玄関を開けようとしているような感じだ。

 

 脱兎のごとく駆けだして様子を見に行くとあたりには人影はなし。家の前の通りには抜け道などないので仮にいたずらして玄関を開け閉めしても逃げ込むようなところはないのだ。

 おかしな事もあるもんだ、と思っていたら、三回忌当日、いくつかの不思議な出来事があったそうだ。「読経の間、どこからか足音がした」のを聞いたのが複数名、「風呂に誰かが入ってると思ったらいなかった」という子供の話。

 お盆に亡くなられた人が帰ってきているというのは本当なのかしら?と思わせる出来事であった。