ルームを見て思ったこと

ブリー・ラーソンがアカデミーで主演女優賞を取った映画「ルーム」を遅ればせながらようやく観た。

映画を見るまでは監禁されてた親子がめげずにいかに脱出するまでがメインテーマかと思っていたがそうではなく、脱出後日常生活に戻って平穏を取り戻すまでのところがメインテーマだった。

しかも観ていくうちに子役がメインではなく、非日常から日常の世界へ戻ってきたお母さんのリハビリと子育てがメインテーマだった。この映画でよく語られる前半の監禁パートはこの後半のメインテーマを描くために存在していて、子役はどちらかというと狂言回しのようなやくどころで、後半の中でのブリー・ラーソンの演技こそ見どころだったという映画だった。この映画が主演女優賞を取ったのが視聴してみて初めて理解できた。

視聴し終わった後も心に残る、いい映画である。

www.youtube.com

 D

このようにメインテーマのために重い苦境部分を前半で延々と見せる、というところで似たような映画があったなぁ、と思ってたらトム・ハンクス主演の映画「キャスト・アウェイ」だった。あれも最後トム・ハンクスが最後の十字路で東西南北を見て人生の行き先を決める、というシーンを描きたいためだけに長々と無人島のサバイバルシーンがあるだけの映画だったからなぁ。