ディア・ハンターのCavatinaが映画のサントラ版が一番良いように思える件

ことのところ、ケーブルTV局ではネタ切れなのか昔の古い映画を流してくれてることが多くて、おかげで名画をまた視聴することができている。映画「ディア・ハンター」も久しぶりに観ることができたが、劇中で流れているテーマ曲「Cavatina」がとても良い。心に染み入るようだ。

劇中の「Cavatina」はジョン・ウィリアムスというギター奏者になるものだそうだ。

この曲は色々な人がカバーして弾いているが情感のこもり具合は映画版が一番良いように思える。日本の有名な女性ギター奏者である村治佳織がこの曲を弾いているのをテレビで観たことがあるが、とてもうまく弾いているのはわかるが情感のこもり具合が全然違っていた。

こうしたシンプルな曲は弾き手が如何に情感を表現しうるかどうかが、聴き手への響き具合の差の大きな違いになるような気がする。

 


John Williams - Cavatina (Theme From The Deer Hunter)

昔の大河ドラマや時代劇が今観るととても良い件

昔の大河ドラマ太平記」を日曜日の朝にNHKが再放送してるのだが、クオリティとキャストの豪華さにびっくり。セリフとセリフの間のタメ、そして演技の重厚感、演者の感情や演技の迫力がすごい。

今年の大河ドラマ麒麟がくる」とは比べるのもおこがましいほどだ、と思ってハタと気がついたのが、このドラマに出演していた本木 雅弘のインタビュー番組。自分の演技に納得がいかず何度もやり直しを求めていた、という話を思い出した。

おそらく本木 雅弘はこうした先代の俳優の演技を十分知っていて、それに負けない迫力を出そう出そう、と思っていたのであろうと思われる。

大河ドラマ太平記」は今見てもその時代の俳優を使った総力戦のようなデキで、この作品に対抗するのは脚本力や俳優の技量を考えてももう難しいのではないだろうか?

そんなことを思いながら、ちょうど放送されていた「柳生一族の陰謀」のリブート版を見ていると、やはり不満感がマシマシになってしまい矢も盾もたまらずアマプラで「柳生一族の陰謀」のオリジナル版を視聴。

こちらもまた総力戦のようなキャストで萬屋錦之介の凄まじいまでの存在感、演技力に大満足。

すっかり昔の時代劇にハマってしまい、アマプラで視聴できる時代劇を探すようになってしまった。

アマプラではレンタルで視聴するしかできないのだが、「子連れ狼」シリーズもなかなか良い。殺陣だけ観ると、若山富三郎が最強かも。

 

CBR10000RR 一年点検

ディーラーに一年点検の早取り予約を行って点検に出しといたのがちょうど今日帰ってきた。オイルフィルターとオイル交換を行った以外は異常無し。一年経っての走行距離は約7000kmと少なめだ。標準でついているBSのS21は後3000kmは軽く持ちそう。

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 くだんの感染症事案も収束模様なので今週末から遠乗りに行くつもり。

アマプラの海外ドラマのおすすめ(その2)

アマプラが充実してきて、バックログがたまりまくっている。

前回に引き続きオススメの海外ドラマのご紹介。

「ザ・ボーイズ」という、マーベル作品を皮肉ったブラックコメディドラマが公開されるやいなや話題になっていたので視聴してみた。カール・アーバンやサイモン・ペグを出演しているが、大半の役者はマイナーな存在の役者で占められているのだが、好演で驚いた。中でも主役であるホームランダーを演じるアントニー・スターが良かった。

アントニー・スターついでに「Banshee/バンシー」を視聴しているがこれまた「ザ・ボーイズ」を上回りそうなデキだった。

ということで、アントニー・スター絡みのこの2つの海外ドラマ「ザ・ボーイズ」と「Banshee/バンシー」は視聴されることをオススメしたい。

 

「ザ・ボーイズ」

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「Banshee/バンシー」

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アマプラの海外ドラマのおすすめ(その1)

以前、Amazonオリジナルの海外ドラマが面白い。  ということでドラマ「BOSCH/ボッシュ」を紹介したのだが、この「BOSCH/ボッシュ」つながりで観た「THE WIRE/ザ・ワイヤー」が輪をかけて面白かった。

この「THE WIRE/ザ・ワイヤー」はかなり「BOSCH/ボッシュ」とキャスティングが重なっていたので視聴したのだが、シーズン毎に設定してあるテーマがはっきりしていてわかりやすい。リアルで抑え気味の演出に好感が持てる、とてもいいドラマだ。

人気番組が終わる時に、「○○ロス」という言葉でそれを惜しむ声が聞かれたりするが、このドラマの最終シーズン、最終話を観終わった時ほどその言葉が当てはまったことはない。

ホームレス、ストリートギャング、売人、売人ハンター、刑事、警察官、政治家、官僚、物語が始まった時にその中心にいた人物が退場し、そこへ入れ替わるように新しい人物がその場所を占める、望もうとも、望まなくても。

環境が人を作る、それを見事に見せつけられた素晴らしいエンディングを観終わった後の感想はまさに「ザ・ワイヤーロス」そのものの心境だった。

この「THE WIRE/ザ・ワイヤー」、「BOSCH/ボッシュ」がお好きな方にはチョーオススメです。

 

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プロレスの試合のアルバイトに行った話

前回、アンドレ・ザ・ジャイアントがデカかった話を書いたが、でかいのはアンドレ・ザ・ジャイアントだけじゃなかったという話。

当時、大学の厚生課には日雇いバイト募集の張り紙が貼ってあって授業に行きがてらそれを観に行くのが日課だったのだが、ある日プロレスの試合会場設営のアルバイト募集の張り紙を見つけたので友人と速攻申し込んで行ってみた。

会場に着いてみると、リングや鉄柵は既に設営済みで小規模な会場だったこともありパイプ椅子なんかの設置もすぐに終わってしまったので後は山のようなポカリスウェットや烏龍茶を選手控室へ運んだり、その控室のストーブを点火したりといった雑用をこなしていた。

ストーブを点火するのに手間取っているとその控室にぞろぞろと前田日明をはじめとしたUWFの面々が入ってきた。前田日明がデカイのは当たり前として、テレビではふつーの大きさに見えた藤原喜明がデカかったのは衝撃的だった。あれだけ広かった控室だったのに、、狭いんだけど、、などと変なプレッシャーを感じながらもなんとか点火し終えてそそくさと控室を出ようとしたところで「兄ちゃん、ストーブが石油臭いからそこのドアあけとってや!」とだみ声で前田日明に言われてビビりながらドアを開け放した状態で固定して足早にその場を後にした。

そうこうするうちに開演時間が近づいてきてお客さんが入場してきて、出場選手達がリングや会場内でウォーミングアップをはじめだした。会場に来ていた知り合いと思われる方と話し込んでいたのは荒川真。彼もかなりデカかった。はちきれんばかりにシェイプアップされた彼の姿を見て、

 

「バットを持って立ち向かっても全然不利だな」

 

などとわけのわからないことを感じたりしてた。

やがて地方興行らしいのんびりしたムードの中で試合が始まり、メインイベントの試合が終わり、会場撤収に入った。試合の終わった選手は汗だくのまま車に乗って会場を後にしていくのだが、中でも坂口征二のデカさは際立っていた。褐色の汗だくの巨体をすぐ目の前にしてまたもや

 

「釘打ったバットを持って立ち向かっても絶対勝てないな」

 

と確信した。

テレビではわからない、ライブで見る大男たち、そしてその大男たちの試合はこの上もなくスゴかった。試合をただで見れただけでなく色々なことが理解できたり感じることができた、面白いアルバイト体験だった。

アンドレ・ザ・ジャイアントはデカかった。

 

大学のあった地方都市に新日本プロレスが興行に来ていた時の思い出話。

なぜ気がついたのかは思い出せないのだが、ホテルの一階にあるレストランに外人選手達が来てて食事しているという。

友人達とそのレストランへ慌てて行ってみると、本当に外人レスラー達が居て、食事をしていた。メンツは確か、アンドレ・ザ・ジャイアントの他にディック・マードック、マスクド・スーパースターもいたかもしれない。穏やかに食事を取っている外人選手達が見える場所に陣取った私達は、適当にコーヒーとかを注文して外人選手達の様子をチラ見していた。

中でもアンドレ・ザ・ジャイアントがやはりいちばん目を引いた。ふつーの大きさのフォークとナイフでハンバーグだかステーキだかを食べているのだが、アンドレが持つとそれが爪楊枝か何かで不自由そうに食事しているようにしか見えない。

やがて、彼らの食事が終わり、会計するために席を立ち、レジへ向かったのを見計らって私達も席を立ってレジへ向かい、彼らの後ろにたった。

私が先頭だったため、彼らの後ろに立つことになったのだが、彼らの最後尾はなんとアンドレ・ザ・ジャイアント。目の前に米俵2個分ぐらいあるお尻があり、その上に下半身よりボリュームのある上半身がその米俵の上に乗っかっていた。

その米俵を見ながら直後に並んでいる私の脳裏に横切ったことといえば

 

「もし、この状態でアンドレがけつまずいて尻もちをついてくれば、オレはつぶされて死ぬな」

 

ということ。

そのくらい、アンドレ・ザ・ジャイアントはデカく、そして高くそびえていた。

真後ろに立ったことを多少後悔しつつ、じっと待っていると会計が終わった彼らは静かに立ち去っていった。

あのアンドレ・ザ・ジャイアントと試合で立ち回る日本人レスラー達はなんとスゴイんだろう、と心から思ったのだった。

 

私がまだ地方の大学に通っていた頃の話である。